理想の革財布とは

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GAZNO
horween
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「理想の財布とは」の記事の続きです。ちょっとだけタイトル変わってるの、気づきました?

財布の素材としての革でボクが理想とする性質は、「丈夫」「経年変化する」「シワやヒビが入りにくい」「水に強い」「メンテナンスフリー」の5つです。

これを見て「ふざけんなこのドシロウトが!」と思われた方、貴方はボクと友達になれそうです。

このうち、高品質の天然皮革という点で、「経年変化する」と「水に強い」を両立するのはとても難しい条件になるからです。

まず「経年変化しやすい革」というのは、クロームなめしではなくタンニンなめしの革です。クロームなめしとタンニンなめしの違いは詳しくはご自身でググッていただきたいのですが、簡単に説明しますと、クロームなめしは鉱物由来のなめし剤で短期間で革を加工する方法で、タンニンなめしは植物由来のなめし剤で時間をかけて革を加工する方法です。

クロームなめしの革はタンニンなめしの革に比べ、表面に傷がつきにくく柔らかいのが特徴ですが、クロームなめしの革は色も形も安定している分、使用による変化は少ないという特徴があります。水分にも比較的強い性質を持ちます。

一方、タンニンなめしの革は、丈夫さと革本来の自然な風合いを持っており、表面はやや傷がつきやすく水分にも弱いものの、素材そのものが強靱なため長期間の使用に耐えることができ、また使い込むほどに味わいが出てくるという特徴があります。

さらに、クロームなめしの革はクリームを塗るなどのメンテナンスがあまり必要ないのが一般的ですが、タンニンなめしは時間が経つことでオイルが抜けてきて乾燥したりするため、定期的なメンテナンスが必要となります。

つまり「経年変化する」を優先するのであればタンニンなめし、「水分に強い」と「メンテナンスフリー」を優先するのであればクロームなめし、となるのです。

加えて、タンニンなめしはクロームなめしに比べて、なめす作業工程が非常に多いので、大変時間がかかります。当然、コストも高くなりがちです。なので現在市販されている革製品は、タンニンなめしよりもクロームなめしが主流というのが実態で、一部の特別なクロームなめしの皮革を除いて、製品価格もタンニンなめしの方が高価になるのが一般的です。

じゃあ安価かつ希望を満たす条件が多いクロームなめしを選択だろ?と考えるのは早計というもの。ボクはやはり、せっかくビニールなどではなく革素材の財布を持つなら、使用することで”自分色に染めることができる”という意味で「経年変化する」という性質を優先したいので、ここはもう「タンニンなめし」による革を選択することになります。オタク気質のつらいところです。

高品質の天然皮革は、自然の風合いを大切にするため、防水加工などが施されていないのが一般的です。牛革にしても馬革にしても、防水加工がされていないと水に濡れてしばらく放置すると水ぶくれができ、修復不可能になるなど、天然素材の、特にタンニンなめしの革は基本的に水分に弱い性質があります。かといって防水スプレーなどしようものなら、シミになって自然の風合いを損なったりと、水対策も難しいのです。特に馬革のコードバンは水に弱いという点で有名です。

その点で、水辺で生息する爬虫類であるワニやトカゲなどのエキゾチックレザーや、ロウ引き加工されているブライドルレザーなどはまだ防水要素は持っていますが、これらも含めて天然皮革は決して水に強いわけではないので、いずれにしても「水に強い」とまで言える革はタンニンなめしの革に求めにくいと言えます。

以上から、ボクの理想とする財布はタンニンなめしが前提となるため、「水に強い」と「メンテナンスフリー」という性質を完璧にフォローするものは存在しないため、”比較的水に強い”革でできており、それでいて”最初から十分にオイルを含んでいて、それほど頻繁なメンテナンスが必要ない”財布を探すしかなさそうです。なかなか簡単にはいきませんね。

では、「丈夫」という点についてですが、これはそれほどハードルは高くありません。ボクが好きなジャパンブランドの財布は若干の差はあれどのシリーズの革も丈夫な造りだからです。コードバンもブライドルレザーもグイディもサドルプルアップもミネルバボックスもクロコダイルもリザードもオーストリッチも、柔軟性や傷のつき易さに差はありますが、どれも簡単に裂けたりする革ではありません。

次に「シワやヒビが入りにくい」ですが、これはタンニンなめしの皮革でも結構差があります。では、参考に上記の革について、それぞれ特徴を挙げつつ簡単に考察してみましょう。

まずコードバンは、張りがあっても繊維が細かく柔軟性やしなやかさに富むので、折り目でもシワやヒビが入りにくい革です。アメリカ屈指のタンナーであるホーウィーン社がつくるシェルコードバンなんかは、オイルを十分に含んでおり非常にしなやかなので、ヒビはおろかシワが入りそうな気配がありません。

ブライドルレザーは、やはり硬い革ですので、折り目にはどうしてもシワやヒビが入りやすい性質となります。ブライドルレザーは大変堅牢で、タンニンなめしの革の中では水にも比較的強い方ですが、シワやヒビの入りにくさではコードバンに劣ります。シワは許せてもヒビは許せません。

グイディミネルバボックスはどちらも柔らかい革なので、ヒビなどは入りませんが、グイディはどうしてもシワが出ます。これもアジととらえればそれほど気にならないかもしれませんが。

特にミネルバボックスはもともとシボ出し加工によるシワがあるので、折り目のシワなどは全く気になりません。しなやかさでは上記皮革の中では他をリードしていると言えるでしょう。

サドルプルアップは張りがあってやや硬いですが、それでいてしなやかさを持つと言う非常に優秀な革です。ミネルバのような早さでの経年変化はせず、ゆっくり経年変化をします。シワやヒビが残った姿は少なくともボクが持つ革製品では見たことがありません。

リザードやクロコダイルといったエキゾチックレザーは、シワやヒビが入ることはあまりイメージできませんが、ウロコが剥がれたりするリスクはあります。普通に使用していたらまず大丈夫なので、「シワやヒビが入りにくい」という点ではクリア。ただ、クロコダイルは値段高過ぎです。さすが革の王様。手ぇ出るか!

最後にオーストリッチ、いわゆる「だちょう」の革ですが、これもシワやヒビは入りにくい素材です。何より丈夫ですね。ボクは持ち手がオーストリッチでできたカバンを一つ持っていますが、エキゾチックレザーと似たような経年変化を見せます。シワやヒビが入ったり色が変化したりというのはあまりなく、艶が出てきます。すごく魅力的な革ですが、ボクの好きなブランドであまりラインナップがないんですね。それでいて大変高額です。予算オーバーです。

さぁ、以上、ボクが革財布として理想とする性質についてもはや常人からするとただただ鬱陶しいレベルでいろいろと述べてきましたが、まとめますと、

タンニンでなめされた、丈夫で経年変化する革で、それでいて比較的水に強く、メンテナンスもそれほど頻繁に必要のない、シワ等が入りにくい革財布

が、ボクが購入すべき革財布ということになります。

で、じゃあ具体的にどの革がいいんだ!というところなのですが・・・・・・・・

結論が出ていません。ここまで来てマジですみません。

ホント、そんな革なかなか見つからなくて。これらの条件を満たす革として最も近いと思われるのが、マシュア社のサドルプルアップなのですが、水に弱いという点に目をつぶれば、質感ではホーウィーン社のシェルコードバンがとてつもなく魅力的なんですよね。エキゾチックレザーでいうとリザードも実際に手にとって見てみるとめっちゃかっこよくて。

それに、財布の表がリザードでできていて、内側がミネルバボックスでできていたりと、ハイブリッドなシリーズもあったりで、ほんともう、全く結論出ないんです。どいつもこいつも素晴らしい革財布作りやがって!ちくしょう!

ただ、数年以内には、必ず手に入れてみせます。ボクの理想の革財布、現在のボクに最もフィットする革財布を。はい、一生懸命働きます。

んで、手に入れたらこちらでアップしますね。絶対。

この記事を読まれた方が女性であった場合、ぜひ意中の男性へのプレゼントに財布を選ぶ際の参考にしてください。結論出てないけど。

もちろんボクへのプレゼントも大歓迎です。よろしくね!

コメント

  1. あああ より:

    ブライドルレザーでヒビが入るのはグレートレザー社製のものだと思います。ベイカー、トーマス、セドウィックは基本大丈夫です。ブライドルレザーはタンなーによって品質や風合いの差が大きいのでタンナーを公表しているブランドがいいですよ。

  2. 名無し より:

    セドウィックのブライドルレザーを使用した革小物とグレンロイヤルの財布を持っていますが、屈折部にヒビが入ります。ベイカーのレザーも持っていて、ヒビは入っていませんが、あれは普通のブライドルレザーではないですよね。

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